こんにちは、K野です!
前回ブログを担当したのが2019年12月でしたので、かなりお久しぶりになります。
前回はベートーベンの『第九』についてのお話をさせていただきましたので、
今回も引き続きクラシック音楽についてお話させていただきたいと思います!
新型コロナウイルスの流行前は時々クラシック音楽の演奏会へ足を運んでいて、
その中でも『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO』というイベントを毎年楽しみにしていました。
昨年は開催中止となり、今年も開催はされないようですが、例年ですと2月あたりからチケットが発売され、
5月のGW頃に東京国際フォーラムの全ホール、敷地を使用してイベントが開催されていました。
『ラ・フォル・ジュルネ』とは元々フランスで開催されていたクラシック音楽祭で、
毎年テーマとなる音楽ジャンルや作曲家が決められ、テーマに沿った演奏会が1日中、
複数の会場で並行して行われるというイベントになります。
このイベントの特徴はなんといっても1回あたりの演奏会の時間が短いこと、
そして時間が短いためチケット1枚あたりの金額が安い!ということです💡
普通のクラシック音楽の演奏会は演奏時間が大体2~3時間ほどで、チケット代が1万円近くするものが多いですが、
『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO』は1公演あたり45分程度でチケット代も1500円~3000円程度と非常にお手頃なため、
気になった演奏会がたくさんあるとついチケットを買いすぎてしまうことも……。
出演者は若手から一流の演奏家まで様々で、
普段は聴くことの出来ないような海外の演奏家やオーケストラも多数来日します。
初心者向けの解説付きの演奏会や、短くて聴きやすいメジャーな曲を集めた演奏会、
交響曲や協奏曲を1曲だけやる演奏会など、色々な演奏会が複数のホールで1日中開催されているのですが、
それだけではなく、外の広場やホールのロビーでピアノソロや室内楽などを無料で聴くことができるプログラムもあります。
聴衆参加型のイベントも開催され、過去には広場に集まった人たちで合唱をしたり、
好きな楽器(ヴァイオリンからマラカスまで、なんでもあり!)を持ち寄って大合奏をする、
なんてイベントが開催された年もありました。
しかもイベント期間中は、東京国際フォーラムの外の広場に屋台のワゴンが並び、
お酒を飲んだり、色々な国の料理を楽しんだりすることができます🍻✨
演奏会というより、お祭り!といった雰囲気のイベントなんです。
クラシック音楽が好きな人には勿論のこと、あまり馴染みがないという方にもお勧めしたいイベントですので、
来年以降に開催された際にはぜひ足を運んでみてください!
ちなみにクラシック音楽を普段聴かないという方で、何を聴いたらいいか分からないという方は、
まずは誰もが知っているような有名なフレーズの出てくる曲をしっかり聴いてみるというのもいいですし、
個人的にはロシアの作曲家の曲を聴いてみるというのもお勧めです。
なぜならかっこいい曲や気分が盛り上がる曲が多くて、私が好きだからです。笑
ロシアの作曲家の曲の中でも、私が特に好きな曲を2曲紹介させていただきます。
音楽配信サービスなどでも配信されていますので、ぜひ聴いてみていただけると嬉しいです🎼
≪プロコフィエフ『ピアノ協奏曲第3番 ハ長調』≫
まるでファンタジーRPGのBGMのような、幻想的で壮大な曲です。
目まぐるしく場面が移り変わるような曲調で、1つの冒険を見ているような気持ちになれます。
クラシック音楽ではありますが、プロコフィエフは1900年以降に活躍した作曲家ですので古典的ではなく、
ファンタジー系のゲーム音楽が好きな方であれば受け入れやすいのではないかと思います。
≪チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調』≫
私が子供の頃から大好きな曲の1つです。
華やかでドラマチックな曲調でとても聴きやすいと思います。
特に第1楽章のオーケストラの盛り上がり方がとてもかっこいいので、大音量で聴くのがお勧めです💥
作曲家として恐らく最も有名なモーツァルトやベートーベンも、素敵な曲をたくさん書いていますが、
曲によっては慣れていない人には退屈だったり、難しく聴こえてしまうこともあるかと思います。
ベートーベンでも交響曲の『第九』や『運命』や『田園』、
某ドラマで一躍有名になった『交響曲第7番』などは比較的聴きやすいのではないかと思いますので、
まずは学校の音楽室でお馴染みの作曲家の曲を聴いてみたい、という方はぜひ調べてみてください。
紹介したような協奏曲や交響曲は、『オーケストラ』によって成り立っている楽曲です。
オーケストラという集団は、会社という組織にとても似ています。
指揮者という代表者が居て、コンサートマスターというリーダーが居て、様々なセクションがあります。
セクションの中でも、1st、2nd、3rdと役割があります。
ソリストとして、外部からのゲストを招くこともあります。
指揮者の性格や考え方で曲のテンポや解釈、曲想は全く異なりますし、
指揮者とオーケストラの間に信頼関係がないと指揮者の思い通りには動きません。
また、どこか1つのセクションが上手くいっていないと全体にずれが生じてしまいますし、
1人が抜けただけでも音が変わってしまいますので、例外なく全員が重大な責任を持っています。
まさに私達のような一般的な企業を、ギュッと凝縮したような構成になっているんです。
もしオーケストラの演奏会を生で聴く機会がありましたら、
指揮者の動きや演奏者の視線などにも注目して、1つの組織として見てみると面白いと思います。
エンジンにエンジン特有の色があるように、
指揮者やソリスト、オーケストラによって同じ曲でも全く異なる雰囲気がありますので、
聴き比べるという楽しさもありますよ!
ぜひ、皆さんの日常にクラシック音楽を取り入れてもらえたら嬉しいです🌸
それではまた、1年後くらいに!笑