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大切な日

こんにちは、第二営業部のHです。

前回が2024年3月6日掲載だったので、
ほぼ1年振りのブログになります。

先週、我が家の次女が高校の卒業式を迎えることができました。
長女もいるのため、保育園を含めると8回目の卒業式です。

『慣れ』のようなものもあり、感動というものがひとしおとはなりませんでしたが、
無事迎えることができたということ、それは一番に感じたことでした。

昨今、米価高騰が世を賑わせています。

去年の秋に、福島県の県南にある棚倉町で田植えと稲刈りの手伝いをさせていただく機会がありました。
その際に、福島県産のコメの買い取り価格は他の地域と比べて3割程度安いという話を伺いました。
過去には東日本大震災、いわゆる『3.11』による放射能含有風評による非買もあり、いまだにその糸をひいているそうです。
福島の米作は利益を作るのではなく、経済的にはコメを買っているのと変わらない。
むしろ労力を費やした分、さらにマイナスになってしまう。。

自身は福島県出身です。

その『3.11』から3年ほど経ったころでしょうか、、
ようやく帰福した時に伯父は、
「おらいのコメは放射能入ってねぇがら安心してけっでいいがんな」と言って、
農協のお墨付きといわれる証明書を自慢げに見せながらコメを用意してくれていました。
物心ついた時から食していたのコメの味は変わらず、その伯父の自慢が自虐にも感じことを思い出します。
帰り道の車中で妻が、
「そんなこと言われなくても食べるのにね。。」と。
その時の妻の一言がとても嬉しくもあり、また得体の知れない悲しさも感じました。

このブログを書いている今日はその『3.11』から14回目の3月11日です。

『3.11』の時、4歳だった次女は高校を卒業。
卒業式の翌日には金髪になり、今、卒業旅行で沖縄に行っています。
娘たちは2人とも自動二輪免許を取得し『バイク乗り』になってくれました。
当時6歳だった長女も成人式を迎え、
サシ呑みもしてくれて、2人でキャンツー(キャンプツーリング)もしてくれるようになりました。
妻は2年後に迫る、子育て終了をもっての新しい人生を心待ちにしているそうです。
ここ最近は「とにかくあと2年!」「あと2年だ~」が口癖になっています。
前述の伯父はもう80歳を過ぎ、さすがに米作りをやめたそうです。
子供の頃から食べ慣れたそのコメはもう食べることができません。

自身は『3.11』を経験し教訓として得たものの一つとしてですが、
当たり前に感じていたものは、決して当たり前のものではありませんでした。
ゆえに、『当たり前』ということ、そうであることに感謝することも大切です。

ただ、失っていくものがありながらも、新しい世界が広がっていくのも世の理です。

継続は力なり、ただし維持は衰退なりで、
常に挑戦と成長が人と社会を良くしていくと感じます。
細胞が新陳代謝をしつづけるような物理的な変化のみならず、
『思考』や『心』というものをもった人間には、
いわゆる内面的な変化を遂げることも当然の使命なのかもしれません。
今ここに生きる奇跡をどう活かすのか。

我が母校の校訓には「清らかであれ 勉励せよ 世のためたれ」とあります。
校章に使用されている梅は、よく厳寒風雪に耐え百花に先駆けて開き、その高尚優美な姿を示すともあります。

そして今、梅の花は満開を迎えています。

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